森鴎外について
森 鴎外 (1862年〜1922年)
ドイツでは比較的知られていない森鴎外。文学者であり医学者、また哲学者であった彼の功績は、日本では学校教育などを通じてよく知られています。『独逸日記』(1884年〜1888年)をはじめ、鴎外の手による小説や学術論文は、当時の日本におけるドイツのイメージを形作ってきたと言えるでしょう。多彩な創作や自伝を通じて、鴎外は日独の文化交流のシンボルになっているのです。
後援:
「僕は生まれながらの傍観者である。―
さて舞台に上らない時は
魚が水に住むように
傍観者が傍観者の境に安んじているのだから、
僕はその時尤もその所を得ているのである。
「百物語」(初出:「中央公論」1911)
「僕は生まれながらの傍観者である。―
さて舞台に上らない時は
Wenn ich nicht auf der<br />Bühne stand, fühlte
傍観者が傍観者の境に安んじているのだから、
僕はその時尤もその所を得ているのである。
「百物語」(初出:「中央公論」1911)
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